アサリは貧血予防に効く!生産量が圧倒的なのは愛知県

アサリは和風でも洋風でもアレンジして美味しく食べることができる食材ですが、日本では主に愛知県で漁獲されています。
愛知県の漁獲量は年間約16000トンにも上り、全国ナンバーワンのシェアを誇ります。
愛知県内では様々な地域でアサリの漁獲が行われていますが、最も漁獲量が多いのが西三河地区です。
アサリの漁獲方法は大きくわけて二つあります。小型船を使う底引き網漁業と沢山の爪が付いた漁具でアサリを掘る採貝漁業です。
もちろん小型船を使った底引き網漁業の方が一度に大量のアサリを漁獲できるのですが漁船を動かす経費がかかります。
アサリは1年で20㎜、2年で35㎜、3年で40㎜ほどに成長します。毎年安定した漁獲量を保つためにはアサリの稚貝を移植したり、小さめのアサリは採らないことなどが大切です。
愛知県にはたくさんの潮干狩り場があるのですが、近年他の魚などによる食害や冬場の生育不良などによりアサリの漁獲量が減っています。
そのため潮干狩りを中止する潮干狩り場も増えています。
気になるアサリの栄養素ですが、アサリには鉄分が多く含まれます。鉄分は赤血球に必要なヘモグロビンを作り出します。女性はとくに月経や妊娠中に貧血になりやすいので、鉄分を多く摂取することをおすすめします。
アサリのうまみのもととなっているのはタウリンと呼ばれるアミノ酸の一種です。タウリンは栄養ドリンクにも含まれるほどで、コレステロール値を下げたり、解毒作用があります。
コレステロール値が下がると血液がさらさらになり、血栓ができにくくなって動脈硬化を予防できます。
またタウリンの解毒効果により肝がんをはじめ肝臓の病気などを防いでくれます。アルコールの分解を促す作用もあるので二日酔いにも効果があります。
二日酔いの朝にはアサリのお味噌汁が良いといわれるのはそのためですね。
髪や爪、肌の健康を保つ亜鉛、むくみを解消してくれるカリウム、骨や歯を強化するカルシウムなどのミネラルも多く含まれます。
アンチエイジングのビタミンと呼ばれるビタミンEも含まれているため、細胞や血液を若々しく保ってくれます。
ただし、アサリの食べ過ぎは鉄分の摂り過ぎになるため注意しなければなりません。アサリの食べ過ぎによって鉄分を過剰摂取すると鉄分が体のあちこちで酸化し、肌や内臓などにダメージを与えます。
常識の範囲でアサリを食べている分には問題ありませんが、鉄分のサプリなどの過剰摂取には気を付けましょう。
アサリは一日200g程度まで食べても問題ありませんが、一度に食べられるアサリの量はだいたい15個程度ですよね。無理して沢山食べる必要はありません。
ただし、アサリの栄養分は汁として溶け出すので味噌汁やスープなど汁ごと飲めるものをおすすめします。
アサリを使ったレシピは酒蒸し、炊き込みご飯、スープ、味噌汁、パスタなど和風、洋風など種類豊富です。値段もお手頃で飽きずに食べることができるので、二日に一度はアサリをぜひ食卓に。